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【必読】昆虫採集に挑戦する前に知っておこう毒虫ヒラズゲンセイ

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 さて夏です!子供たちの大好きな昆虫採集の季節がやってきました。

 小さい頃、山や森、里山でクワガタカブトムシを見つけると興奮したことを思いだします。

 そんな昆虫を小さいお子様採取しに行きたいお父様は多いと思いますが、日本でも意外と毒を持っている虫が多いことをご存じでしょうか?

 昆虫採集は子供と一緒に自然界の美しい生物を観察することができます。
しかし、中には注意が必要な毒虫も存在します。

特に、ヒラズゲンセイという毒虫は注意が必要で、珍しい昆虫ではありますが、ヒラズゲンセイが分泌する特殊な液体には毒性があります、はじめて昆虫採集に挑戦するお父様もいると思いますので、

 今回は毒を持っていないようで実は毒がある虫、しかもクワガタによく似た毒虫【ヒラズゲンセイ】の危険性について書いていきます。

 この記事を読めば、ヒラズゲンセイのことを知って、被害なく子供と一緒に楽しく昆虫採集をすることができると思います。

 また一般生活においても遭遇することがありますので、知っておいて損はないでしょう。

今回の結論

カンタリジンという毒をもってはいるが、ヒラズゲンセイに触らなければ大丈夫!
昆虫採集するときは暑くても長袖、長ズボンで肌の露出を少なくする

目次

ヒラズゲンセイとは

引用元 【撮影:西海太介さん
  • 生物名 ヒラズゲンセイ
  • 科名  ツチハンミョウ科
  • 大きさ 18~30mm
  • 特徴  真っ赤な体と大きな顎をもつ
  • 毒   体から分泌する黄色い体液には
        カンタリジンという毒がある
  • 活動  5月~7月下旬 

 生態はキムネクマバチに寄生するという特徴を持っており、
キムネクマバチの巣にちゃっかり産卵し、産まれた幼虫はハチが集めた花粉団子をエサとして食べ成長するのですが、ここで面白い生態があります。

ごしん

幼虫はしばらくするとクマバチにしがみつき一度巣から出ていって
どこかで過ごしたのち、クマバチに再度くっ付いて巣に戻るらしいのです、どうしてそういう行動をとるのか、まだまだ謎が多い昆虫だそうです

 巣に戻った幼虫はサナギから成虫へと変わり、巣から出ていくまで巣に寄生してすごします。

生息地域

 生息地域は暖かい東南アジアや日本に広く分布しており、日本では西日本に生息していましたが、
温暖化のせいか、滋賀や京都の方まで生息範囲が北上しているともいわれています。

 広葉樹が多い森や林、公園などに生息しており、意外と身近にいることが分かっています。
赤い色をしているのでわかりやすいですね、オスは特にクワガタに似ているので注意してくだい。

見たことのない虫にはむやみに触ったり握ったりしないように日頃から注意が必要ですね

ヒラズゲンセイの出す有毒物質(カンタリジン)の危険性

 上記の写真(西海太介さん撮影)を見てもわかるように、クワガタのようなフォルムをしていますよね
真っ赤なクワガタ】ともいわれていますが、これクワガタじゃないんです

 しかし、クワガタそっくりですよね~クワガタを取りに行った子供たちが「赤いクワガタだ!」と言ってうっかり触ってしまいたくなる気持ちもわかります。ですが絶対に触らないようにしてください。

 この虫は刺激を受けると、体や脚の関節から「カンタリジン」という有毒成分を含んだ黄色い分泌液を出して身を守るのですが、このカンタリジンが皮膚に付くとかぶれたり、火傷のような水ぶくれができてしまいます。また体液の付いた指で目や粘膜をさわるのも絶対に避けましょう。

体液(毒)が付着した場合の応急処置

 ヒラズゲンセイの体液が皮膚に付いたときの応急処置

  • 水で洗い流す

 体液が付いた箇所を水で洗い流してください。
出来れば流水(水道水)など多くの水で洗い流した方がいいのですが、なければペットボトルの水を使います。出来るだけ早く多くの水でしっかり洗い流すことが大事です。近くに水がなく、すぐに洗うことができない場合や、洗い流しても症状が出たり、目や粘膜に体液が付いた場合は病院を受診しましょう。

ヒラズゲンセイ(毒虫)との接し方

体に止まってきたら優しく振り払おう

 もしも洋服の上に止まってきたら優しく振り払って下さい。驚いて強く払うと体がつぶれて体液が皮膚に付いてしまう恐れがあります。指で掴んだりしないで、小枝や葉っぱで優しく払いましょう。

外灯の下は気を付けよう

 毒を持っている虫でも、ハチのように襲ってくるものもいれば、触れたり突いたりしなければ、何もしてこない虫もいます。ヒラズゲンセイはまさに後者で、掴んだり触れたりしなければ無害な虫です。自身から攻撃してくることはまずないと言ってもいいのですが、夜の外灯の下を歩くときは飛んできたヒラズゲンセイがぶつかる可能性や知らず知らずくっ付いていることがあるかもしれないので注意が必要です。虫が多く飛んでいるような外灯の下にはいかないのが賢明ですね

希少な虫

 毒はあると言っても、ヒラズゲンセイは個体数や生態の面から見ても希少な昆虫ですので、大切にしたい虫の一つです。
見つけても遠くから観察して触らないで下さい。高知県では「県の準絶滅危惧種」に指定されているようです。

国内では、1936年に高知県で初めて発見されたヒラズゲンセイ。まだ生態について謎が多く、幻の昆虫と呼ばれることもあります。生息数も少なく、貴重な昆虫ということもあって、高知県では「県の準絶滅危惧種」に指定

引用元「YAMAHACKさん」

まとめ

 ヒラズゲンセイは触ったり潰したりしなければ毒を分泌しないので、見るだけなら大丈夫
珍しいからと言ってむやみに触らないように、お子様にも教えてあげることが大事ですね。
それを理解できないような小さいお子様の場合、親御さんがその子から目を離さず、何を触ろうとしているのか注意深く見てあげてください。

 さて、これから夏本番を迎え、昆虫採集に行かれるご家族も多いことでしょう
カブトムシやクワガタは比較的簡単に見つけることができるので、服装が半袖に短パンという方もいらしゃいますが
これは危険なことなんです。今回紹介したヒラズゲンセイのように珍しい虫からハチやムカデのようなメジャーな毒虫も多いので昆虫採集をされるときは長袖、長ズボンなどしっかりとした服装をしましょう。

 また、森や林、山は虫や野生動物のテリトリーです。人間がお邪魔させてもらっていることを忘れずに、
むやみに木を傷つけたり、毒虫だからと言って踏みつけたりしないで十分距離を保って安全に昆虫採集をしましょう。

 そして、できることなら捕まえて観察した昆虫(クワガタ、カブトムシ)はその日にもといた場所に逃がしてあげてほしいですね。

 

 

 

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