体育館スポーツ撮影のテクニック!
子供たちの情熱が溢れる体育館でのインドアスポーツ。彼らの頑張りと成長を一眼レフカメラで捉えてみませんか?
CanonのEOS 6DとEF70-200mm F4.0L USMレンズを使い、フラッシュが選手の邪魔になる場合でも、プロのカメラマンのような撮影を楽しむことができます。
私は約15年一眼レフカメラを使い続けた経験を持ち、体育館での撮影テクニックをご紹介します。
フラッシュが使えない光量の少ない環境でも、選手のダイナミックな瞬間を逃さずに撮影する秘訣をお伝えします。
実践的なアドバイスや具体例を交えて、記事を最後まで楽しく読んでいただけるように解説していきます。
バレー、バスケットボール、ハンドボールなどのスポーツ撮影に興味がある方は、ぜひご一読ください。撮影のプロセスを理解し、鮮明な写真を手に入れましょう。
自己紹介
一眼レフカメラ歴15年
カメラ⇒Canon ESO 6D
綺麗に撮影するポイント
- シャッター優先AFでブレを少なく
- AIサーボAFを使う
- 露出を上げて明るさアップ
- IOS感度を上げて明るさアップ
- 望遠レンズを使う
- RAWで撮る
- 高難度、流し撮り
1.シャッター優先AFで高速シャッターを使う
素早く動く子供を撮影する際には、シャッタースピードの設定が重要です。
シャッタースピードとは、カメラがシャッターを開いて光を取り込む時間の長さを表します。
子供たちの動きをクリアに捉えるためには、速いシャッタースピードが必要で、カメラの設定メニューでシャッタースピードを調整することができます。
一般的には、1/500秒以上の高速シャッタースピードを選ぶことが推奨されます。
ちなみに、新しい体育館で照明が明るい(LED)であれば1/1000秒でも露出の調整をすれば明るく撮影することは可能です。
速いシャッタースピードを選ぶことで、子供たちの動きを止め、ハンドボールの試合などでジャンプシュートした瞬間をクリアに写真に残すことができます。
ただし、シャッタースピードを速くすると、光の量が減少しますので、暗い体育館内では、他の設定を微調整する必要が出てきます。ISO感度を上げたり、レンズの絞りを開放したりすることで、被写体を明るく撮影することができます。
実際に撮影してみながら、シャッタースピードや他の設定を微調整してみることが大切です。試行錯誤しながら、子供たちの躍動感あふれる写真を楽しんでください。
2.AIサーボを使用した被写体追尾
素早く動く被写体(スポーツ選手)をオートフォーカス(AF)でピントを合わせ続けるのは難しい。
そこで使用する設定がAIサーボAFです。
AIサーボは、初心者でも使いやすい追尾オートフォーカス機能です。
動く被写体を撮影する際に役立ちます。
まず、カメラのメニューからAIサーボモードを選びます。これにより、カメラが被写体の動きを自動的に追いかけます。
次に、被写体をフレーム内にしっかりと収めます。シャッターボタンを半押しすると、カメラが被写体を追跡し始めます。そして、シャッターボタンを完全に押し込んで撮影します。
AIサーボを使えば、子供たちのスポーツ中の素早い動きもクリアに捉えることができ、カメラが被写体を追いかけてくれるので、シャッターチャンスを逃しません。
慣れるために、いくつかのシーンでAIサーボを試してみましょう。被写体の動きに応じて最適な設定を見つけるために、実践と経験が重要です。
AIサーボは初心者にも優しい機能ですので、少しずつ試してみて楽しんでください。自信を持って撮影することができるようになるはずです!
狙った被写体を常にファインダーで追わないといけないので、集中力と体力がいる撮影方法です。
3.露出を上げて明るさアップ
素早く動く被写体を撮影するためにはシャッタースピードが重要といいましたが、光量の少ない体育館内でシャッタースピードを上げて撮影すると写真は必ず暗くなります。
せっかくナイスプレイをしたお子さんの写真が暗いと台無し…そこで、露出補正の出番です。
一般的な一眼レフカメラやミラーレスカメラでは、露出補正機能が備わっています。
この機能を使用して、露出をプラス方向に補正することで明るい写真を撮影することができます。
カメラのマニュアルやメニュー設定を参照して、露出補正の方法を確認してください。
しかし、明るく撮影したいと上げ過ぎると画像が荒くなってしまうので、試合前に試し撮りをしながら適正露出を出して本番を撮られてみてください。
4.ISO感度を上げて明るさアップ
ISOとは、光を感じる機能のことで、ISO値が高いほど、カメラのセンサーの感覚が上がり、暗い場所でもより明るく撮影できることができます。 ISO値が低いと、撮影にはより多くの光が必要となります。
光量の少ない体育館での撮影では、ISO設定を調整することで、より明るい写真を撮影することができます。一般的な手順は以下の通りです。
- マニュアルモードでカメラを設定します。
- ISO値を高めて感性を高めます。一般的な体育館の照明条件では、ISO 1600から3200程度が正しい範囲ですが、具体的な状況によって調整が必要です。
- 露出補正を調整して、明るさを微調整します。露出補正は、写真が明るすぎる場合はマイナス値、暗すぎる場合はプラス値に調整します。
高ISO設定は画像ノイズが発生する可能性があります。カメラの性能や使用するレンズによっても異なります
よくわからない場合はカメラ任せのオートでも大丈夫です。
5.望遠レンズを使う
望遠レンズは、遠くにある被写体を近くに見えるように撮影するためのレンズです。
体育館は観覧席が二階にあることが多く被写体までの距離が遠いので撮影する場合は望遠レンズが必要。
高価で重たい望遠レンズですが、あるとないとでは大違い。
お子様の表情をばっちり撮れるのは望遠レンズならではです。
ちなみに私が愛用している望遠レンズはこちらCanon 望遠ズームレンズ EF70-200mm F4L IS USM フルサイズ対応
F値が4というのが痛いところですが、調整しだいでは明るく撮れるレンズです。
値段も10万円以下でリーズナブル!それでいて高性能です。これさえあれば、お子様のベストショットが撮影できます。
6.後から編集、調整できるRAWで撮影する
デジタルカメラは記録画質を変更することができ、JPEG(ジェイペグ)とRAW(ロウ)の二種類があります。
RAW(ロウ)とは
(生)という意味、撮像素子に受けた電気信号をそのまま保存できるファイル形式のことです
そしてRAWの最大のメリットは撮影後に写真をパソコンで編集ができるということ、
撮影時に露出設定を間違えて撮影保存してもパソコンを使って適正露出に編集することもできます。
明るさ、ホワイトバランス、コントラストなどなど調整可能ですのでとても便利ですね。
デメリット
- ファイルサイズが大きいので撮影枚数が極端に少なくなる
- 連続撮影枚数が少なくなる
- 専用の現像ソフトが必要
JPEG形式で撮影すれば数千枚は撮影可能ですが、ファイルサイズが大きいいRAW形式ですと数百枚が限度
また連続撮影、(連射)が極端に少なくなりますので、SDカードの選び方は重要です。
SDカードを選ぶポイント四つ
- 容量
- 書き込み速度
- 読み込み速度
- スピードクラス
RAWデーターをパソコンで編集するためには専用の現像ソフトが必要になります。
新品のカメラを購入されたら付属のCD-ROMからデジタルフォトプロフェッショナルというソウトウエアを
インストールできますので、そのソフトを使ってもらえば露出やホワイトバランスなど後から調整することができます。
JPEG(ジェイペグ)とは
Joint Photographic Experts Group
(ジョイント.フォトグラフィック.エキスパート.グループ)の略で
近年のデジカメでは広く多く使われているファイル形式で、繊細で綺麗な表現が可能ですので人物や風景の撮影に向いています。
またファイルサイズの大きな画像でも圧縮して保存することができるので、撮影枚数を増やすことができます。
デメリット
上書き保存を繰り返し行うと画質が若干悪くなる!という点なのですが
写真の場合よく見てもわからないくらいのレベルですので、気にすることはないでしょう。
高難度 流し撮りで撮影
ここからは少し高難度の技、「流し撮り」でよりダイナミックな撮影の仕方を紹介します。
流し撮りとは、被写体の動きに合わせカメラを動かしながら撮影する方法で下の写真のように背景をブレさせスピード感のある写真が撮ることができます。
下の写真は少し流し撮りとは違いますが、まー背景がブレているのでこんな感じに取ることができます。
カメラの設定は簡単
- シャッタースピード優先で1/20~130の間
- AFはAIサーボ(動く被写体にピントを合わせ続けてくれる機能)
- 露出は少し暗めか標準
流し撮りの基本は撮影者の前を横切る動く被写体を撮影する方法です。
目の前を早く横切る被写体にピントを合わせつつ、撮影者もその動きに合わせて水平にカメラを動かし連射で撮影します。
- コツは素早く一定の速度で水平にカメラを動かすこと
被写体が横切るスピードに合わせてカメラを動かすので、乗り物、とくに電車などを流し撮りする場合は、かなり早くカメラを動かす必要がありますが、人間のスピードならそこまで早く動かすことはない。
そして、設定したシャッタースピードが遅いので露出は低めに設定してください。低く設定しないと明るすぎる写真になってしまいます。
オート機能では綺麗に撮影できない
カメラのオート撮影機能は屋外や照明がしっかりきいた場所やフラッシュが使えるな場所なら有効です。
しかし、体育館内のスポーツ撮影はフラッシュを使用することが基本できませんのでオート撮影は不向き
一眼レフカメラの醍醐味でもある自分でカメラの設定をして、お子様を撮影していきましょう。